製品番号:70-653
SUMO (Small Ubiquitin-like Modifier) タンパク質は、ユビキチンと構造的に類似しており、細胞内の他のタンパク質に一時的に共有結合してその機能を助ける小さなタンパク質である。ユビキチンが標的タンパク質の選択的分解を誘うための標識分子であるのに対してSUMOタンパク質にはタンパク質の分解シグナルとしての機能はない。タンパク質のSUMO修飾は翻訳後修飾の1つで、細胞核-細胞質間の輸送、遺伝子発現、細胞周期、PMLボディ(promyelocytic leukemia body)などの核内小器官形成などさまざまな重要な細胞機能の制御に関わっている。ヒトでは3つのSUMOアイソフォーム が存在することがわかっている。SUMO2 とSUMO3の配列は極めて似通っているがSUMO1とSUMO2/3との相同性は50%程度である。SUMO ファミリーの各々のタンパク質はそれぞれ異なる機能を持つ様々なタンパク質に結合する。SUMO1 はRanGAP、PML、p53、IB-などに結合し、核輸送、核内小器官形成、転写活性、タンパク質の安定性などを制御している。 この抗体は無血清培地で培養したハイブリドーマの培地からpropriety chromatography などのmildな条件下で精製された。
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