製品番号:65-101 重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome SARS)の病原体は、新種のコロナウイルスと同定された。Spike タンパク質は感染に必須で動物細胞のウイルスリセプターであるACE2(angiotensin-converting enzyme 2)と直接結合する。大阪大学微生物病研究所の生田和良教授らのグループは、SARSウイルスをマウスに接種し、SARS ウイルス感染細胞特異的に反応するモノクローン抗体を産生するクローン3A2を単離した(図1、文献2)。3A2抗体はSARS ウイルスのspikeタンパク質(1181アミノ酸で予想分子量132 kDaであるが糖鎖を含むためSDS-PAGEで約200 kDaの分子量を示す(図2))を認識して結合する。 本品はハイブリドーマ3A2を増殖させたマウス腹水からIgGを精製したものである。 用途 1)ウェスタンブロッティング(図1)。 2)蛍光抗体法によるSARSウイルス感染細胞の検出(文献2)。 3)ELISA Isotype:IgG2b (kappa) 性状:IgG 1 mg/ml in PBS (0.15M NaCl 10mM リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.2)) 50% グリセリンフィルター滅菌 保存: -20℃(長期保存の場合は-80℃) 文献 :本抗体は文献2に使用されている。 1. Satija N Lal SK The molecular Biology of SARS coronavirus. Ann. N. Y. Acad. Sci. 1102 26-38 (2007) 2. Yamate M. et al. Establishing of Vero E6 cell clones persistently infected with severe acute respiratory syndrome coronavirus. Microbes and Infection 7:1530-1540 (2005)
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