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Hepatitis C virus (HCV) は小さなサイズ(直径55-65 nm)のエンベロープを持つ球状粒子であり、フラビウィルス科に属するRNAウィルスである ゲノムとして9.4kbのプラス一本鎖RNAを持ち、非A型非B型肝炎の大部分がこのウィルスによるものである。 ゲノム上には3010アミノ酸残基から成る巨大な前駆体タンパク質をコードする長いopen reading frameが存在する(1 2 3)。 前駆体タンパク質は宿主およびウィルス由来のタンパク質分解酵素によって切断され、4つの構造タンパク質(core envelope1 2 と p7)と、ウィルスの複製に必要な6つの非構造タンパク質 (NS2 3 4a 4b 5a と 5b) が生成される。 NS5b タンパク質はHCVポリプロテインのC-末端を構成しており、ウィルス複製 に重要なポリメラーゼ活性を持つものと思われる。
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