製品番号:62-015
基本転写因子TFIIDは、真核生物の遺伝子発現調節において中心的な役割を果たすことが知られており、TATAボックス結合タンパク質(TBP)と14種類のTBP随伴タンパク質(TAF)から成る巨大なタンパク質複合体である。TFIIDは、転写開始点近傍に存在する各種のコアプロモーターエレメントを直接認識して結合し、他の基本転写因子群が集合するための足場を形成するとともに、転写調節因子に由来する転写活性化シグナルをRNAポリメラーゼIIに伝達する役割を持つとされている。Taf10pはTFIIDサブユニットの一つであり、出芽酵母の場合、206個のアミノ酸残基(aa)から構成される。またTaf10pはTFIIDと重複した機能を持つとされるヒストンアセチラーゼ複合体SAGAのサブユニットにもなっている。このタンパク質は内部にヒストンフォールドを持ち、Taf3p Taf8pとそれぞれ二量体を形成する。
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