製品番号:10-105
DNA ポリメラーゼ κは、大腸菌のDinBの哺乳類ホモローグで、忠実度の低いDNAポリメラーゼである(文献1)。この酵素は、損傷のないDNAをin vitroで複製する場合も忠実度は低く、その変異頻度は10-3から10-4である(文献2)。特に、鋳型のチミンに対してシトシンを取り込みやすい(文献3)。 本品は、ヒトDNA ポリメラーゼ κのアミノ酸残基1番目から560番目までのcDNAを発現プラスミドにクローニングし、大腸菌で多量に発現させ、クロマトグラフ法などにより高度に精製したものである。本品は、DNA ポリメラーゼ活性を有するリコンビナントタンパク質で、カルボキシ末端にヒスチジンタグが付加されており、分子量は約65 kDである(図1)。ご使用の研究者から8000倍希釈で使用可能なほど比活性が高いと評価頂いております。
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